2014年12月27日土曜日

2014年おススメの本【数学担当】

今年も年間100冊読破を目指し、99冊まできた。残り1冊。目標達成間近である。
私が選んだ今年のベストを紹介したい。
蜩ノ記(葉室麟著 祥伝社 )
  岡田准一と役所広司のキャストで映画化された歴史ものである。
  映画も良かったけれど是非本で読んでほしい。涙なくして読むことはできない。
さようなら、オレンジ (岩城けい著 筑摩書房 )
  オーストラリアに移住してきた英語を母国語としない女性たちの物語。
  海外で英語が話せなくて苦労をした経験がある人に、特におすすめである。
  本ではないがインド映画のマダム・イン・ニューヨークも似たシュチュエーションで面白い。
「弱くても勝てます」―開成高校野球部のセオリー(高橋秀美著 新潮社)
  嵐の二宮君主演のTVドラマにもなったが、こちらはもっと事実に基づいていて
  話は淡々と進んでいる。事実だからこそ面白いというところもある。
冬虫夏草(梨木香歩著 新潮社)
  家守綺譚の続編。不思議な出来事ばかりが続く冒険。どれも本当ではないのに
  すっかりその世界に入り込んでしまう世界観が私は好きだ。
隼別王子の反乱(田辺聖子著 中央文庫)
  1970年代に文庫化されたかなり古い本である。
  ずっと自宅本棚に置いてあったものを再読した。
  日本書紀の時代を背景とした恋愛小説である。私は大学生の時にこの本を読んで
  数学科ではなくて考古学を勉強する学科に行けば良かったとかなり真剣に悩んだ。
  それから30年過ぎてもやっぱりその感動は薄れていなかった。

番外編
作りおきサラダ( 主婦の友社)
  サラダといってもメインのおかずになるようなボリュームのあるものも載っており
  参考にして何度もサラダを作った。多分今まで買ったレシピ本の中で一番活用したと思う。
ビジュアル年表で読む 西洋絵画(日経ナショナルジオグラフィック社)
101人の画家―生きてることが101倍楽しくなる(視覚デザイン研究所)
  上記二冊は美術館に行った時やTVで見たときなどに、参考書的に使っている。
  ビジュアル…は絵画の写真が沢山載っていて、年表や〇〇派といった絵画の解説もあるので
  絵画歴史を理解しやすい。値段はかなり張るが、ベネッセのお詫びでもらったAmazonの金券
  を一部投入し購入した!(^^)!
  101人…は漫画と絵画で画家の生涯を解説してあるため、背景がわかり親しみが湧く。
  「えー、この人って結構いい人なんだ」とか「やだ、この画家すごく我儘」とか。

今年もあと数日。残りの最後の1冊を読んで、また来年100冊に挑戦しなくちゃ。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2014年12月24日水曜日

2014年を振り返って…【国語担当】

今年…最後のブログとなりました。
今年1年を振り返ってみたいと思います。

1月…正月早々、妹と喧嘩し、最悪の幕開けとなった私↓
2月…ソチオリンピック。羽生君の活躍に狂喜乱舞。
佐村河内氏のゴーストライター問題発覚→友人が新垣氏の同級生という
美味しい(!)事実に驚愕…。のちのち、我が子の宿題などを手伝う時に、
「佐村河内スタイル」を引用。
34月…今年の漢字にもなった「税」に踊らされた。3UPするだけ…と
楽観視していたが、8%って、じわじわ効いてくる…と思い知らされることに。
マレーシア機消息不明のニュースに「時空を超えたな!」と考えたのは私だけ?
セウォル号沈没事件には、涙・涙。
56月…STAP細胞はあります!って、結局、微レ存以下なのか?
「小保方スタイル」(やたらコピペして貼る!)っていうのも引用。
7月…ベネッセの情報流出、マクドナルドのナゲット問題。あの映像を
見せられたら、さすがにね↓ 週末になると凄く混んでいたマクドナルドが
ガラガラに。信用を取り戻すには、時間がかかりそう。
泣き過ぎた野々村竜太郎!!!
8月…四国や広島で土砂災害が多発。
9月…御嶽山噴火。今年も自然災害には、打つ手なし。
この辺から「錦織圭」…怒涛の活躍(拍手)。
個人的に…この辺から韓国ドラマにはまる!
10月…相次ぐ女性官僚の辞職↓団扇問題を問い詰める蓮舫議員には、
なんとなく興ざめした↓   
11月…高倉健さん逝去のニュースに、健さんのカッコよさを再認識。
12月…ナッツリターン問題って何?! そんなことで…というのが、率直な
感想(団扇よりひどい↓)。やり過ぎちゃった趙副社長も超有名人に…。
でも、お陰でマカダミアナッツが2倍の売上げって何?!

総評…2014年は、小保方さんと羽生君と錦織君に尽きる!
次点で野々村議員と天野(ノーベル賞の)氏の奥方→キャラが何とも言えない。
審査員(私!)特別賞…キム・ナムギル様(ウフフ)

2014年12月20日土曜日

懐かしいのか【数学担当】

小学生時代の学校給食の思い出は辛い思い出だ。
私は当時とにかく好き嫌いが多かった。
まず、肉全般はダメ。食べたことがないもの、何が入っているかわからない形状のもの
はまったくアウトだった。
苦手ナンバー3は酢豚・すき焼き・鯨の竜田揚げ。
このメニューの日にはテンションが下がり、パンも喉を通らなかった。
給食は絶対残してはダメ。食べきるまで帰らせてもらえなかった。
お昼休みはずっと給食を前にして席を立つことは許されず
午後の授業の時に後ろの棚に一時移動した給食トレーを
放課後また机に持ってきてにらめっこ。
誰もいない教室に一人ポツンと座らせられていることをい出すと今でも気分が悪い。
まあ、そうなる前に食べなさいって今の私なら言えるけれど。

現在は鶏肉以外は何でも平気になった。
食べたことのないものは何でも食べてみたい。
今あの時代の給食を食べたら、「結構いけるよ」って思うだろう。
私にとっても懐かしい味のはずだ。

自分が好き嫌いが多くて損をした(美味しいものを食べそびれた)から
子供たちにはいろいろな味をチャレンジさせた。
おかげで息子二人とも、何でも食べられる。
今夜もちょっと変わったメニューを準備。
味覚を広げる食育実践中!
あ、小学校の時の先生、私に食育してくれてたの!?

2014年12月17日水曜日

懐かしい…味【国語担当】

日本における学校給食の起源は、1889年(明治22年)と言われている。
山形県の小学校で、無料で食事を配ったのがルーツらしい。
1930年代に学校給食臨時施設法が制定され、一部ではあるが、
学校給食が実施されるようになった。
戦後1945年以降は、海外からの食料援助により、「児童の欠食対策」として、
給食が再開され、1952年に全国的に完全給食を実施。
給食の目的は「教育の一環」と位置付けられ、現在の体制が構築。
1980年代からは、食育という「給食の教育的側面」が注目されるようになった。

時代によって食生活が変容すると共に給食のメニューもまた様変わりしている。
1970年代前半にかけて、脱脂粉乳が牛乳に変わり、1976年(昭和51年)には、
米飯給食が開始。近年では、行事との関連を図ったり、食を通した郷土理解や
異文化理解なども考慮され、パンをクロワッサンに、汁物をトムヤムクンになど、
メニューも多様化。
また、提供する側の事情も単独調理方法(給食室の設置)から、
共同調理場方式(給食センター方式)へ変化している。
かつての管理教育全盛時代に「偏食や野菜嫌いなどを矯正する」という観点から、
残すことを禁止する教師が圧倒的に多かったが、その風潮は減少。
食べる前に食べられる量まで減らすように指導する教員も増えている。
学校給食はメリットのほうが大きいが、集団活動の一環でもあり、問題も多く発生している。
宗教的配慮、アレルギー対策、給食費問題、廃止論、給食でのいじめ、残飯問題。
会食不全症候群(クラスの人間同士顔を合わせて食事することができない)
美味しくない(永遠のテーマ)等々。

私が小学校に入学した1970年、脱脂粉乳から完全に牛乳に!主食はパンのみ。
おかずを一品(クジラの竜田揚げがあった時代)。学期末には、「ミルメーク」という
牛乳に混ぜて、イチゴミルクやコーヒー牛乳を作る粉末の調味品が出た。
パンも揚げパンで、冷凍みかんが出たり…!(御褒美的な?!)
それから、食べ残しは厳禁だったが、お代りする生徒はいても、食べ残す子はいなかった。
学校を休むと近所の子が、給食に出たパンを届けてくれた。
銀色のアルミの食器、先割れスプーンで当時のメニューを食したら…
すご~く美味しいと感じるのか? 意外にそうでもないのか? 
ただただ…懐かしいと感じるのは間違いないだろう。

2014年12月13日土曜日

期末テスト終了・冬期講習【数学担当】

今週は各学校とも期末テスト期間だったため、通常の予定を変更し
テスト対策の授業振替がほとんどだった。
不思議と火曜日に数学のテストが集中し、前日月曜日のクラスは満席。
午後1時から8時まで連続7時間授業をした。
さすがにこれは疲れたけれど、翌日は全く授業は入らずにフリー。
朝から趣味のお教室に通い、午後は最近始めた脱毛サロンへ行き
夜は国ちゃんと家呑みをした。
普段は毎日授業が入っているので、午後は3時くらいから自宅で準備を始める。
従って、大抵の用事やプライベートの遊びは午前中に済ませ
お昼を食べた後は仕事モードに入る。
だから私にとってはちょっと楽しい一日だった。

期末テストが終わると、一部の高校生の授業は休みに入り
変わって小学生と中学生の冬期講習の準備が始まる。
冬期講習の案内作成を皮切りに、教材の手配やスケジュール調整
HPの更新など細々とした作業が多い。
またこの時期は個人面談も行う。
この個人面談は私にとっても有益で、生徒さんのご家庭の考えなどをうかがえる
いい機会である。

こうして今年も一年が過ぎていく。
数学教室を開いて繰り返されるいつもの行事だけれど
何年も続けられていることに感謝!

2014年12月10日水曜日

ライバル現わる【国語担当】

今、経済界が注目しているが、プロテニスプレーヤー・錦織圭の
「ケイノミクス」による経済効果だ。
弱冠24歳にして、ATPツアー出場という快挙を達成した錦織君。
彼の経済効果が、もの凄いことになっているのだ。

そもそも、テニスの国内市場は年々減少傾向にあった。
競技人口も激減の一途を辿っており、錦織君が「コートが減っている」と嘆いたほど…。
しかし、彼の今季の快進撃は、テニス人口復活の起爆剤になるのは間違いない。
加えて、錦織君を支援している企業にも経済効果は大きく波及する。
所属契約している日清食品を筆頭に、ユニクロ(ウェア)、タグ・ホイヤー(時計)、
アディダス(シューズ)、ウィダー(森永製菓)、ジャックス(クレジット会社)、
ジャガー(車)、デルタ航空などの一流企業とスポンサー契約を結んでいる。
さらに全米オープンを中継したWOWWOWは、9月に開局以来最高となる新規入会者を獲得。
合わせて4大大会や来季ATPツアーの日本向けテレビ放映権は、争奪戦となり、
スポットCMなど付随するものも大きい。
こうした各業界への「エアK効果」の合計が約130億で、その経済効果は、
合計約300億円となる。同関係者によれば、テニスでは日本史上最高。
本田圭祐(サッカー)、イチロー(野球)をしのぐ勢い。

錦織君のラケットを手掛けるウィルソンでは、今季のモデルは2カ月で
2.5倍の売り上げ。またその効果はテニス業界全体に及び、他社製品も
特にジュニアの製品は品薄状態。テニスクラブも空前の入会申し込み。
重複する部分はあるものの、前出の広告効果と単純計算すれば、
錦織君の活躍には、なんと約800億円もの付加価値が!!!
テニス界だけでなく、いまいち波に乗れない日本経済にとっても、まさに救世主に。
今後も活躍すればするほど、錦織君の経済効果も上昇する。

3の矢を放っても、個人消費が冷え込み、成果の是非が問われる「アベノミクス」。
一方で、スポーツツーリズムのグローバル化をも実現させた「ケイノミクス」。
「錦織銘柄」は、天井知らず。そして、彼は、まだ24歳!
この勢いは、まだまだ続きそうである。

2014年12月6日土曜日

塾番外編【数学担当】

塾事情についての最終回は、知る人ぞ知るこんな塾やあんな塾について。
まず一つ目は東進ハイスクールライブ授業。
東進ハイスクールと言えば映像授業で有名だが
東京2校舎と大阪に1校舎ずつライブ授業が受けられるところがある。
あの林先生の授業がライブで受けられ、しかも添削までしてもらえるというのは魅力的である。
他にも英語・数学・理科(物理・化学)・社会(世界史・日本史・地理)などがある。
受講資格は東大を第一志望にしていることのみ。成績審査はない。
駿台や河合の模試で出た判定により、特待生制度で無料受講ができる(テキスト代別途要)。
他の塾のように定期的に授業は行っておらず、夏休みなどの長期休暇や秋講習など
不定期に実施されているので、ここをメインというよりもプラスアルファとしての位置づけになる。

二つ目はZ会のお教室。
Z会と言えば添削だけれど、ライブで授業をする教室が御茶ノ水・渋谷と横浜にある。
入塾に際して成績審査はないが、テストを受けさせられてクラス分けされる。
こちらは毎週1回の授業があり、長期休暇の講習もある。
よくCMなどで「東大合格〇〇人!」などとうたわれているほとんどが、ここからの合格者だ。

都内にしかないZ会を地元で受けたい人向けが市進予備校のZ会東大マスターコースだ。
もともと市進予備校は独自の授業形態をもっているが、それとは別にZ会と提携して
テキストもZ会のものを使って行う別スタイルになっている。
入塾テストはあるが形式的なものでしかない。
このコースの利点は、市進のさまざまな施設使用料や指導料などが免除になっており
純粋に授業料だけで済むという点である。
ただし、コース設定をしている校舎が少ないので注意が必要である。

一風変わっているのがジオゼミという通信添削講座。
東大向け地理のみの添削を行っている。
添削にしては…と思うやや高めのお値段であるが、地理にまで通塾時間を割きたくないなど
意外と需要がある。

最後は地元の精鋭を集めた塾。
千葉高や渋幕、都内難関校に通う地元の生徒を集めた個人経営の塾だが
合格実績は目を見張るものがある。
自習室も完備していて、やる気のある生徒たちの熱気であふれている。
この塾の卒業生がアルバイトで質問対応をしているので
母校出身の有名大学のお姉さんやお兄さんが身近に感じられる。

他にも英語に特化した塾、国語に特化した塾や私のような私塾など
さまざまなものがあるので面白い。
これこそ知る人ぞ知る塾。自分にあったところが見つかるといい。

2014年12月3日水曜日

微レ存【国語担当】

12/1、毎年恒例の流行語大賞の発表があった。
予想通り「ダメよ、ダメ・ダメ~」。まあ、何かにつけ、使えそうな言葉である。
こんな感じで拒否したら、物事がまるく収まる気がする。
「集団的自衛権」…これこそが「ダメよ、ダメ・ダメ~」なのでは?
トップテンには、「ありのままで」・「カープ女子」・「妖怪ウォッチ」・「壁ドン」
…わかる人だけわかればいいって感じ↓
「レジェンド」に至っては、なんだか、遠い昔のような気がしたし…。
「ごきげんよう」って言っても、知っている年齢層は、限られている気がするし…
「マタハラ」「危険ドラッグ」に至っては、「ダメ!絶対ダメ!」だし…ね。

私の流行語…っていうか、今年、夢中になった言葉…は、
「因果」と「微レ存」。
「因果」は、今年はまった韓国ドラマでも、考えさせられたし、先日読んだ
記事や雑誌にも「物が売れる仕組みには、因果律(のあるビジネスモデル)が必要」
とあり、「因果」という言葉の意味に感心し、魅せられた。
私の持論は、「人の一生は偶然の連続ではなく、必然」だったが、この言葉に
魅せられてからは、「因果のみが存在する」と考えるようになった。

「微レ存」とは、「微粒子レベルで存在する」という言葉の略語。
スタップ細胞より確立低いかも? でも、0.001%でも期待がもてるっていう
ポジティブな単語だ…ということで、気に入っている。
逆境でこそ、使いたい単語だ!

今年の後半は、韓国ドラマにどっぷり(!)はまったが…
トップ3は…①善徳女王(歴史物・女性が王様になるまでの話) 
②イニョン王妃の男子(タイムスリップ物・ロマンス系)
③根の深い木(歴史物・ハングル文字創出までの話)
①と③は、ラブが少なめだが、内容が非常に濃く、感動(涙・涙)。
③は、内容がとても良いのに、出演者とタイトルが地味なので3位。
①にピダム役で出演している、キム・ナムギル…彼は、役どころも良かったし、
彼自身が持つ雰囲気にすごく合っていて、惹きつけられた。
しかも、ルックスが私のド真ん中(♥)…キュンロスを取り戻した!
ありがとう…キム・ナムギル様。

2014年11月29日土曜日

集団塾【数学担当】

三週間にわたって塾の話を書いたが、今日は最終回集団塾について。
集団塾とは毎週決まった曜日と時間に生徒を集め、講師がライブ授業をする形式を指す。
河合塾や駿台などが有名であり、数学のSEG・英語の平岡、鉄力など小規模ながら
支持されているものもある。
あまり知られていないのが東進ハイスクールの集合塾で
こちらはあの林修先生を始め、東進の映像講師がライブで授業をしてくれる。

このタイプの塾は部活を熱心にしている生徒には通塾が厳しい。
多少同講座の別教室授業振替制度などもあるが、それでもスケジュール調整をするには
ある程度ゆる~い部活に入部していないとならないだろう。
また、ほとんどの授業が夕方もしくは夜のスタートのため
学校が終わってからそれまでの時間をどこか(自習室や学校など)でつぶさなければならない。
おのずと帰りも遅くなるので、都内の塾に通塾すると千葉の自宅に帰ってくるころには
11時を回っているということもある。
うちの長男は、この時間つぶしと帰宅時間が遅いこと(その後の夕食が遅くなることも含め)が嫌で
都内の塾を退塾した経歴がある。
授業のレベルが自分と合うかどうかというのも一つの課題だ。
総じて授業内容は高度なため、学校の授業内容は理解しているレベルに達していなければならない。

しかし、熱のこもったライブ授業と顔を合わせての適切なアドバイスは他のタイプからは得られない。
また多くが、学校授業の先取り方式のため
学校では余裕を持って取り組め成績もアップする。
塾で一緒になる友達もできるから、お互い切磋琢磨して受験期の大きな支えになる。

塾講師の立場からすると、生徒の成績が自分の成果になるわけだから、指導も熱心になる。
またそこは人間なので、目の前にいる生徒に対して思い入れが生じるから
なんとしても引き上げてあげたいと思う。
ライブ授業の講師が時間が終了しても延長して授業を行うのはこうした気持ちの表れだ。

私個人の意見としては、塾の形式はこの集団塾が一番成績向上を期待できると考える。
各人課題はあるがそこをクリアして、高校生なら1科目だけでも在籍してみると
そこからまた違う景色が見られて新たな道が開けてくると思う。

2014年11月26日水曜日

少子化の波【国語担当】

少子化という問題は社会が成熟してくると起きてくる問題である
…と古代ギリシャの書にもあるそうだ。
少子化には、多方面に様々な影響があるわけだが、今回は、
教育産業のひとつ(予備校)に、スポットをあて、考えてみる。
今年8月末、大手予備校の代々木ゼミナールは、今年度中に全国の27拠点を
主要都市の7拠点に集約し、利用ニーズの高い大学入試センター模試を中止。
背景には少子化による受験人口の減少、現役志向の高まりに伴う浪人生の減少があるとし、
これまでの拡大路線を修正する縮小案を発表した。
「志望校が母校になる」これは代々木ゼミナールのコーポレートコピーである。
「第一志望はゆずれない」の駿台予備校、
「すべては一人ひとりの生徒のために」の河合塾とともに三大予備校と呼ばれている。
この私も、代々木ゼミナールの卒業生であり「志望校が母校になった」ひとりである。
私が通った1980年代は、全盛期だったのかもしれない。代々木校舎だけでも、
1000人以上の学生(浪人生)が在籍していた。3浪以上の多浪君もいた!
とても明るい雰囲気で、予備校というよりは、専門学校のような感じであった。
人気講師の授業は、先着予約制だったし、当日は、席の確保に並び、
また、現役生が通う夏季講習期間は、立ち見(立ち受講?)も出た。
講師の出待ちをしている学生、講義終了後は、質問と称して講師室前に、長蛇の列。
ファンクラブなんかもあったようだ。
講師目当てに浪人しているなどというツワモノもいた!

もともと私立文系受験に強みを持つ代々木ゼミナールは、現役志向が高まる状況においては、
不利だった。その上、インターネット光回線の普及による講義の動画配信が主流になる中、
この取り組みが遅れ、また、相次ぐ有名講師の流出が大きく響いたようだ。
代々木ゼミナールは、駅から近い好立地にあり、過去、校舎の有効活用を行っている。
札幌校は、狭い新校舎に移転し、旧校舎は貸会議室に、津田沼校は、マンションに。
本部校は商業施設と貸会議室に、原宿校はコインパーキングに、浜松校はデパートに。
少子化問題(人口減少社会)により、旧態依然とした学校運営が成り立ちにくくなってきている。
とはいえ、少子化の波は、今に始まったわけではない。
この代々木ゼミナールの縮小については、すでに10年前から想定していたという声も。
事業縮小の核心は、別の所にあるのでは…という意見もあるようだ。
代々木ゼミナールも一企業である。OGとしては、今後どういった方向に舵を取るのか
見守っていきたいと思っている。